主な共演邦人アーティスト

朝日新聞 asahi.com
@Nifty「今日のビッピィ」
クラシックニュース
ぶらあぼ
モーストリークラシック「盤耳順聴」
山野楽器「J-クラシックスが行く」
NIKKEI Biz Tech News
ヤマハ「おんがく日めくり」
グリーンホール相模大野「インタビュー」
神奈川新聞「今週の人」



朝日新聞 asahi.com  お堂に響くクラシック 鎌倉の主婦ら演奏会企画

本堂でピアノが演奏された
寺のお堂にクラシック音楽の調べ――。神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目の英勝寺仏殿を会場に23日、ピアノの演奏会があった。「少人数で生演奏を身近に」と市内の主婦らのグループが企画した「寺社めぐりコンサート」の1回目。今後も同様の活動を続けていく。狭い会場は90人ほどの聴衆で埋まり、ホールで聴くのとはひと味違う演奏を楽しんだ。
グループは音楽好きの十数人の集まり。以前はメンバーの自宅でホームコンサートを楽しんでいた。寺を会場に選んだのは「鎌倉らしい自然豊かな環境の中で、心が通い合うような音楽会を」との話し合いからという。

英勝寺は鎌倉唯一の尼寺。仏殿は江戸時代初期の建物で、県の重要文化財に指定されている。正面の本尊の前にグランドピアノが据えられ、その周りを囲むようにいすが並べられた。

演奏はNHKテレビのピアノ講座などで知られる斎藤雅広さん。午後1時と3時からの2回、ショパンやリストなどの13曲を披露した。軽妙な語りも交え、トークショーのような和やかな雰囲気となった。

斎藤さんは「ホールに比べ、音響効果は落ちるが、手づくりのぬくもりがあって、弾いていて楽しかった」。茅ケ崎市から来たという主婦岩沢美津子さんは「演奏者と聴き手に一体感があってよかった。また、来たい」と話していた。

次回は11月23日に同市山ノ内の円覚寺「白雲庵」でバイオリンとピアノ演奏、3回目は来年1月19日に英勝寺でフルートとハープのデュオが予定されている。

問い合わせは主催の「ミューズの森」事務局(0467・32・0079)へ。



@Nifty「今日のビッピィ」 2001/11/9

今日のVippie

「まさひろくらぶ」が@NiftyのホームページでVIP待遇を受ける資格のある優れたホームページに選ばれ、「ビッピーズ認定マーク」がアット・ニフティから贈られました!


ピアニスト斎藤雅広氏のオフィシャルサイト。
プロフィールやディスコグラフィなどのデータはもちろんエッセイやQ&A、ミニインタビューなど充実した内容。

★テレビ出演時の話やQ&A、エッセイなどとても面白い話がいっぱいです!(V)




クラシック・ニュース 2001/5/13-2001/5/19

インタビュー@クラシック
5月14日(月) ピアニスト斎藤雅広 スーパーピアニスト  〜こどもからお父さんまで〜

ピアニスト斎藤雅広はキボーズのキャラクターでTVに登場したり、NHKの「お父さまのピアノ講座」でピアノ演奏の楽しさを多くの人に語りかけている。またステージでは世界的な名歌手たちとの共演や仲間達との室内楽の世界を作り上げている。
一方、親子で楽しむゲーム感覚のピアノ・エンターテイメント番組ヤマハ「MidRadio(ミッドラジオ)」『スーパーピアニスト斎藤雅広のいっしょに弾こうよ!』などに登場してネットワークを使った音楽配信にまで幅広く活動している。
クラシックの新しい道を拓くスーパーピアニスト斎藤雅広に聞く。

インタビュー@クラシック
http://www.music.co.jp/classicnews/interview/



ぶらあぼ

◆Webオリジナル「アーティストメール」

第1回 幸せそうね!と人は言う

皆様こんにちは。ぶらあぼの「演奏家長屋」に間借りいたしました。でも「登場してくださいね」とご依頼を受けた時ははた!と困ったのですよ。というのは、ぼくは近況報告が嫌い。自分が、どこで何してるかっていうのが、不特定の人が分かっているって気持ち悪いじゃないですか。でもそんなこと言ったら・・・・ね・・・・この職業は無理だあ(^◇^;)どこで何してるかを、よくわかっていただいて、皆様とコミュニケーションするのが大切なお仕事なんですからねえ。

だから最初、ファンの人がオフィシャルHPを作ってくれるといった時も、頑強に拒否した!・・・・でもあっという間にHPなしなんて信じられない世の中に\(◎o◎)/!どうせ作るならと、かなりの量のページに膨れ上がり、何とニフティからも優良ページに認定されました。これも一重に応援してくださる皆さんのお力なんですよ。感謝!!
でも僕ってホント好奇心がないのかも?と最近思うんですよ。自分の所の量が多いので、ほかまで見に行く気がしないということもあるけど、パソコンだってもっぱらメールや住所管理、それと(一番大事なんだけど)依頼された原稿執筆・・・・これだけでなんも活用されていないだ。まあ、不器用ってこともあるよね、いまだにクリアされてない旧サターンのソフトが山積みだし!!でも近所で見事な花火が上がっても桜が咲いても、興味ないしなあ。自分の大好きな曲や演奏家のCDは聴くけど、あれもこれもって訳ではない(でも、聴きますけどね)。お弟子さんにも悪いけど、何の曲をやったら良いか?とか将来どうしたら?って、真剣にいっしょに悩んであげられない(爆笑)。忙しいし定期的にレッスンしないってこともあるけど、「●○先生にも見てほしいって希望があるんだったら、いつでも紹介状書いてあげるから、気軽に言ってね!」なんて感じです。あんまり執着しない性格なんだよね。演奏家には不向きじゃないかな?逆に言うとぼくの周りにいる人は、この自由でタラタラの束縛のない不思議な感覚の人が、この世界では珍しいこともあって集まってきてくれてるらしい。「自分の人生が他から影響を受けない」というのが、本当はいいに決まってます。

ぼくはいろんなことをやっているでしょ。4月からはNHKラジオの構成作家もどき文章も書いてる。企画もすれば指揮もする、人付き合いも悪くないし・・・・・好奇心の塊のように思われてるに違いないんだな。でもそうじゃないの。自分の人生の前に現れたものを拒否せず、影響されずに楽しもうとしているだけなんです。
人生は一度だけ。最近この言葉が重いです。「斎藤君って楽しそう!!!」ってよく言われる。かなりうらやましがられてるみたいよぉ。ありがたい事です。

おお、ハラダさん!!!元気ぃ?あら?すっかりカタカナになっちゃって・・・・(^O^) また宴会しましょうね。おおおお、河野さん!!!詩人の恋のレコーディング、楽しみにしてますよ。いつも楽しい共演、ありがとうございます!!おおおおおお、北原さん!!!はじめまして!来春はごいっしょにラヴェルですよね(?)。泣ける2楽章をやりましょうね!おおおおおおおお、大野さん!!!久しくお会いしてませんね。同じ時期に学生だった人と会うと、タイムスリップしてしまいそうです。

というわけで長屋の諸先輩の皆さん、どうぞよろしく!! あっと!今回は今後の予定を書きそびれましたあ(^◇^;)。おかげさまで新しいCD(ワーナー)と楽譜(音楽之友)がとても好評をいただいております。本当にありがとうございます。では、また!がんばります!!

◆「CD この人いちおし」〜マイ・ロマンス/斎藤雅広(ピアノ)

ロジャーズ:マイ・ロマンス/マイ・ファニー・ヴァレンタインマイ・ロマンス
ショパン:ノクターン第2番/ノクターン嬰ハ短調/前奏曲「雨だれ」
ドビュッシー:前奏曲&月の光〜ベルガマスク組曲より/アラベスク第1番/亜麻色の髪の乙女
スクリャービン:アルバムの綴り,ガーシュイン:前奏曲第2番
リー&バーク:ラ・ラ・ルーより
フップフェルト:アズ・タイム・ゴーズ・バイ〜映画「カサブランカ」より
ワインガルトナー:橋を渡る少女,サティ:ジムノペディ第1番/彼の鼻眼鏡
モリコーネ:ニユー・シネマ・パラダイス
プーランク:手の上の心臓/ノヴェレッテ第1番/ノヴェレッテ第3番
COCQ−83484 \2940(税込)

NHK教育の「トゥトゥアンサンブル」では妙にピアノのうまい謎のキャラクター「キーボーズ」、一転して「趣味悠々」のお父さんのためのピアノ教室では的確なアドバイスをするダンディなピアノ教師。
「テレビの効果は絶大ですね。地方の公演でも本当にたくさんの方々が来てくださいます。キーボーズは子供たちにもちゃんとしたピアニストだと思われているし」
キーボーズの発想から、子供のためのアルバムを作成。続く今回は大人向け。いわゆる名曲集とはひと味違う選曲で、おしゃれなアルバムが出来上がった。
「BGMになりうる曲とそうでない曲。心を癒す曲と、癒されない心を貫くパワーを持った曲。そんな風に選んでいきました」
彼は「芸大のホロヴィッツ」とあだ名されたほどの名手。編曲も即興演奏も上手で、今回もその手腕を発揮している。しゃべりもうまいから「クラシック音楽入門」企画には引っ張りだこ。コンサートのプロデュースなども手がけているので、今は「一人株式会社」なんてあだ名がついている。
「エンターテインメントとして楽しめるような、デート・コースのメニューに選んでいただけるようなピアニストになりたいと思っているんです。そのためにはいつでもいい演奏をしていかなければならないんですけど」
譜読みの早さと的確な解釈で、内外のソリストたちから伴奏ピアニストとしての依頼も多い。彼らとの録音も数多く、睡眠時間を削ってスケジュールをこなす毎日だ。
「運命の巡り合わせで、やれることをやってきただけなんです。今、僕はクラシック入門のためのピアニストをきちんとできる人になりたいと思ってます。クラシックは難しくないシックが盛んになったら、こんなに嬉しいことはありません」
クラシック業界の活性化のための7割は演奏家、3割がマスメディアの力にかかっているとの言葉には、少々耳が痛いところ。
「まず私達が努力しなければならない。でもマスコミが若い人達の応援、ベテランのバックアップなどをしていただくと嬉しい。年を取るとともにより良い演奏家になることは、クラシックの音楽家みんなのチャレンジです。ビジュアル系も、若い人も、ベテランも、みんなが使命感を持って頑張れば、クラシックはもっともっと広がっていくと思ってます。それだけクラシック音楽の魅力は計り知れないほど大きいのです」
Jクラシックとして売れている若い人達と室内楽をやってみたい。そうしたらもっとたくさんの人にクラシックの魅力を伝えられるから、と言った目が輝いた。<2001/1月号掲載>


モーストリークラシック「盤耳順聴」

■斎藤雅広/展覧会の絵〜ザ・ヴィルトゥオーゾ

聴く者の心をわしづかみにするホロヴィッツへのオマージュ

このアルバムには「かつて“芸大のホロヴィッツ”と呼ばれた男がいた」というキャッチが付いている。その言葉通り、斎藤雅広は技巧派として知られ、ホロヴィッツを敬愛するピアニスト。この録音はそんな斎藤が憧れ、愛し、目標とするホロヴィッツへのオマージュとして、デビュー25周年を記念してリリースしたもの。冒頭のリストの「ラ・カンパネッラ」からエネルギー全開、ワーグナーの「イゾルデの愛の死」まで聴き手をぐんぐんと引っ張り、決してよそ見をさせてくれない。「ピアノはこんなにも多彩な表現力があるんだよ」といわんばかりにさまざまな面を聴かせる。それも実に男性的で、野性的ですらある。近ごろ心をグッとわしづかみにする男っぽいピアニストがいなくて、と嘆いている人はぜひ一聴を。斎藤はテレビでもお馴染みだが、ユーモアあふれる熱血人でもある。ピアノは人間が弾くもの。彼のキャラクターがピアノを通してストレートに伝わってくる。[伊熊よし子]

●リスト:ラ・カンパネッラ〜「パガニーニによる大練習曲」S.141-3●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」●スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調〜「3つの小品」作品2-1●ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死〜楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
ワーナー(テルデック)WPCS-11463税込2,520円(12.18)[録音:2002年]

■斎藤雅広/ピアノ・アラウンド・ザ・ワールド

ジャジーなムード満点で世界のメロディーを弾きまくる大人のエンターテインメント・アルバム!

本誌の連載でもお馴染みの斎藤雅広の最新アルバム。ついこの前まで「キーボーズ」をやっていたと思ったら、今度はなにやら怪しげなパイロットに扮して登場。要するに、南米やヨーロッパ各国の名曲を硬軟おりまぜて、斎藤雅広風に味付けしてみました、といった企画のアルバムなのだが、そこで国際線の機長の制服を着ないと気が済まないのが、芸術性サービス精神多発症のこの人らしい。今回の録音には、いつも演奏会でデュオを組んでいるベーシストのナッシーらが参加。クラシック演奏家の「お遊び」どころか、めちゃくちゃ腕の立つピアニストが、自らのトリオを率いて味のあるジャズを聴かせているところが凄い。斎藤雅広のライヴの楽しさを、まだご存じでない読者にはイチ押しでオススメだ! センチメンタルなメロディーが切ないオリジナル曲「旅のエピローグ」は、ジンワリ効きます。

酒とバラの日々〜ムーン・リヴァー(マンシーニ)/枯葉(コスマ)/リベルタンゴ(ピアソラ)/エストレリータ(ポンセ)/G線上のアリア(バッハ)/ウィーン、わが夢の街(ジーツィンスキー)〜メリー・ウィドウ・ワルツ(レハール)/ノクターン第5番嬰ヘ長調(ショパン)/帰れソレントへ(デ・クルティス)〜マリウ、愛の言葉を(ビクシオ)〜オー・ソレ・ミオ(ディ・カプア)/旅のエピローグ(斎藤雅広)/アラウンド・ザ・ワールド(ヤング)、他全20曲
斎藤雅広(編曲&ピアノ)ブラッド・ジョンストン(ドラムス)ブレント・ナッシー(ベース)
日本コロムビア(デンオン)COCQ-83547税込2,940円(8.18)[録音:2001年]

■斎藤雅広/マイ・ロマンス〜大人のためのピアノ・アルバム

われらがヴィルトゥオーゾ、斎藤雅広の魅力が炸裂! タイアップ・テキストまで同時発売!

マイ・ロマンスチェルニー=ステファンスカ女史に才能を認められ、内弟子として研鑽を積む。18歳で日本音楽コンクール(毎コン)に優勝し、翌年にはNHK交響楽団をバックにデビュー。学生時代からその圧倒的な技巧で「芸大のホロヴィッツ」の異名をとる。…こんなプロフィールを持ったピアニストって、どんなにスゴイ人物なのだろう、と想像してしまうのは人情というもの。しかし、NHKの子供番組(キーボーズ役!)でハチャメチャな笑いをとり、小誌にも連載「ピアノ虎の穴」で軽妙な講師役を務めてくれているのが、この斎藤雅広その人だ。どんな場所でもエンターテイナーとしての姿勢を崩さない彼だが、このアルバムに耳を傾けると、硬質で透き通るような清澄な音色、そして、ヴィルトゥオーゾと呼ばれる人々だけの秘術である、聴く者を夢中にさせてしまう絶妙な音楽の呼吸に、ただただ陶然とさせられる。まさに大人のための極上の世界。

●ロジャーズ:マイ・ロマンス(2ヴァージョン入り)/マイ・ファニー・ヴァレンタイン●ショパン:ノクターン第2番/ノクターン 嬰ハ短調/前奏曲「雨だれ」●ドビュッシー:前奏曲&月の光〜ベルガマスク組曲より/アラバスク第1番/亜麻色の髪の乙女●スクリャービン:アルバムの綴り●ガーシュウィン:前奏曲第2番●サティ:ジムノペディ第1番/彼の鼻眼鏡●モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス●プーランク:手の上の心臓/ノヴェレッテ第1番/ノヴェレッテ第3番、他全21曲
斎藤雅広(ピアノ)日本コロムビア(デンオン)COCQ-83484(12.21)税込2,940円[録音:2000年]


山野楽器「J-クラシックスが行く」

クラシック界の未来を担う若き日本人演奏家-通称“J-クラシックス”のアーティストたちに飾らない日常を語っていただきました。

第7回『斎藤雅広(ピアノ)』の巻

今回のCDは、各地のコンサートでお客様から、その折に演奏したロマンティックなレパートリーや、昨年放映されたNHK趣味悠々「お父さんのためのピアノ講座」での課題曲を是非CDにしてほしいとの声を数多くいただきまして、それにお応えする形でのリリースです。
タイトル「大人のためのピアノ・アルバム」が示すように、内容もゆったりと、構えることなしに、様々な思いの曲が心を満たしていくようになっています。ただ、他の若い人たちのアルバムとは違い、かなり辛口な語り口に感じられることでしょう。癒しの音楽が求められている中、むしろ癒されることのできない思いを描くことで、逆に歓びや哀しみを共有できるのではないでしょうか。自分なりのモノローグを名曲を借りて心置きなく表現していく・・・、昨今の大人のピアノ・ブームも、そんな音楽の楽しみ方と、年齢を重ねた心のゆとりが結び付いてのことだと思います。
演奏家の私達にしても、一心にベートーヴェンやショパンを追及していくことだけではない、自分だけの特別の時間を持つことが必要です。そんな思いがこのアルバムの根底にはあります。
2001年1月24日には山野楽器銀座本店7FJam Spotでミニ・コンサートを、そして2月2日には山野楽器の有楽町のサロン(交通会館内)で私のサロン・コンサートと大人のピアノ・レッスン・パーティを行います。参加者はそこで挙手いただき、誰でもその場でレッスンが受けられるという面白い企画です。この特別なピアノアルバムとともに、こちらのイベントも是非お楽しみに・・・。


NIKKEI Biz Tech News 2000/12/27

ヤマハ、プロのピアニストと連弾できるネット上の音楽教室

ヤマハは、同社が運営する音楽配信サービスMidRadio(ミッドラジオ)の新番組として、クラシック・ピアニスト斎藤雅広氏を起用した「スーパーピアニスト斎藤雅広のいっしょに弾こうよ!」を制作、2000年12月30日から無料で配信を始める。
MidRadioは、1999年12月からヤマハが開始した、インターネットを使った音楽配信サービス。無償の専用ソフトMidRadio Playerを利用して楽曲の試聴ができ、約8500曲のMIDIデータをダウンロードできるほか、約6000点の楽譜、関連CDなどを、MidRadioのWebサイトで購入できる。サイトには、月間約170万ページビューのアクセスがあるという。
今回の「スーパーピアニスト斎藤雅広のいっしょに弾こうよ!」は、斎藤氏をキャラクタ化したキーボーズ(写真)が進行役となり、ゲーム感覚で音楽の知識が学べる。キーボーズは、斎藤氏が出演したNHK教育テレビの音楽教育番組「トゥトゥアンサンブル」(1997年4月から1999年3月まで放映)のキャラクタである。
この番組の目玉は、各回の番組に1曲ずつ配したピアノ連弾曲。MIDIデータで配信する斎藤氏の演奏に合わせて連弾ができる。パソコン上で再生しながら、ユーザーがピアノを弾くことも可能だし、ヤマハの電子ピアノ「クラビノーバ」、ピアノにMIDIデバイスを組み込んだ「サイレントアンサンブルピアノ」などMIDI対応の楽器を使うと、あたかも斎藤氏が傍らに座って一緒に弾いているような感覚で、連弾ができる。連弾した演奏を録音、またはMIDIデータでヤマハに送ると、審査され優秀者に表彰状を授与するサービスも開始する。
2000年30日の第1回を皮切りに、毎月1回程度の頻度で、各回バッハ、モーツァルトなどをテーマ番組を更新していく予定。
今回の「スーパーピアニスト斎藤雅広のいっしょに弾こうよ!」は、2000年7月19日に開始した「仲道 郁代のピアノスタイル」に次ぐ、第2弾となる。「仲道 郁代のピアノスタイル」は、「開始から12月までの約4カ月で3万3000件のアクセスがあった」(ヤマハ メディア総合戦略推進室音楽ポータルプロジェクト主任の綱島伸夫氏)。同社は、このような番組制作を通じ、家庭でクラシック音楽やピアノに親しむ機会を創造し、ひいてはMidRadioサイトでのMIDIデータの販売増にもつなげたい考え。

■関連情報
・MidRadioのWebサイト
 http://www.midradio.ne.jp/


ヤマハ「おんがく日めくり」 12月30日

ピアニスト、斎藤雅広誕生(1958〜)

斎藤雅広クラシック音楽の伝道師として活躍

1997年から99年にかけて、NHK教育テレビの『トゥトゥアンサンブル』に“ピアノを弾き、音楽のアドバイスをする謎の人物=キーボーズ”役で出演、奇抜な衣装と強烈な個性で子供たちの心をとらえた斎藤雅広。もちろんピアノの腕前も超一流で、それまでは“知る人ぞ知る”ピアニストでしたが、番組出演をきっかけに人気が爆発。99年の秋にはNHK教育テレビ『趣味悠々』に日本人クラシックピアニストでは初の講師として登場。高度な技術と音楽性、それに持ち前の明るいキャラクターで聴衆を魅了しています。

斎藤雅広は58年、父がオペラ歌手、母はバレリーナという家庭に生まれました。伴奏ピアニストが家によく来ていたので自然にピアノに興味を持つようになり、4歳のときからレッスンを開始。以来ずっとピアノに夢中で、ピアニスト以外の道は考えたことがなかったほど。そして東京芸術大学に進んだ77年、第46回日本音楽コンクールで第1位を獲得。抜群のテクニックで“芸大のホロヴィッツ”とまで言われ、翌年NHK交響楽団との共演でピアニストとしてデビューしました。卒業後は世界的なピアニストのハリーナ・チェルニー・ステファンスカに才能を認められ、ポーランドに留学。以後、国内外の多くのオーケストラや室内楽団と共演を重ねています。

また、ソロだけでなく室内楽や歌の伴奏も大好きで、チェコの名門ヤナーチェク弦楽四重奏団や、ウィーン・フィルのメンバー、世界的な歌手のフランシスコ・アライサ(テノール)、ルチア・アリベルティ(ソプラノ)、イロナ・トコディ(ソプラノ)、デニス・グレイヴス(メゾ・ソプラノ)、トム・クラウゼ(バリトン)、等とも数多く共演。「クラシックは難しいもの。それをリラックスして聴けるようにしたい。」‥‥初心者向けに水で薄めて分かりやすくするのではなく、あくまでも“本物”の素晴らしさを伝えることが信条という斎藤雅広。クラシック音楽の伝道師的な存在として、今後の活動にいっそう注目したいピアニストです。



グリーンホール相模大野「インタビュー」

(インタビュー:グリーンホール相模大野/TEL:042−749−2200)

グリーンホール夏風号に乗って、 オペラの都へ旅しよう !!
夏休み「子どものための音楽会」2000年

「夏休み子どものための音楽会」は1991年から毎年開催し、今年で10回目になります。
今年の音楽会には、NHK教育テレビ「トゥトゥアンサンブル」にメインキャラクター「キーボーズ」役として出演したピアニストの斎藤雅広さんを迎えます。斎藤さんはこの音楽会に97年から毎年出演していますが、今回は特に司会者として音楽会の進行役も務めてもらいます。その斎藤さんに、キーボーズにまつわる話や、今年の音楽会の見どころ、聴きどころなどを伺いました。

ウィーンフィルのメンバーもお気に入り・・・・キーボーズ
グリーンホールで

―キーボーズは、「キーボードを弾くお坊さん」とのことですが、
そのアイディアはどこからきたのですか?
斎藤 「トゥトゥアンサンブル」はNHKの学校教育番組で、番組を通じて子供たちがリコーダーに愛着を覚えることや、音楽の魅力を知ってもらうことが目的でした。そこで、子供たちが音楽に触れていく過程で、「困ったときに現れるお助けマン」的なキャラクターを考えてみました。みんなが困ったときに飛んでくるスーパーマンのような感じと言ってもいいでしょうか。私はピアニストなので、鍵盤(キーボード)のイメージでファンキーなキャラクターにしてもらいました。

―キーボーズになってから、子供向けのコンサートが増えたそうですね。
斎藤 ええ。NHKキーボーズコンサートなど、いろいろな場所でコンサートをしました。以前から楽しいコンサートをやりたいという考えがありましたが、キーボーズというキャラクターでテレビ出演したおかげで、今までクラシック音楽を聴いていなかったお客様も、私のコンサートに来てくれるようになりました。でも決して子供だけでなく、大人も楽しめるコンサートですよ。  
演奏家は、人を楽しませることが好きな人が結構多かったりします。たとえば、室内楽の公演で共演するウィーンフィルのメンバーたちにもキーボーズは評判で、一緒に演奏会に出たいと言ってくるくらいなんです。とはいっても、ピアニストとして純粋に音楽に取り組むスタンスは、キーボーズには全く影響されていませんからね・・・念のため。 21世紀を先取り・・・・カウントダウン

―今年の「夏休み子どものための音楽会」は、どのような音楽会になるのでしょうか?
斎藤 今までの「夏休み子どものための音楽会」では、ピアニストとしてだけの出番が多かったのですが、今年は司会者としてフル出演します。(笑)  
グリーンホールで今年の音楽会では、夢の乗り物・グリーンホール夏風号に乗って、キーボーズと一緒に音楽で旅をします。  
目的地は「オペラの国」。この国には素敵な音楽が溢れています。
オペラの国を目指して自然の中を進む間にオペラの妖精も登場し、さまざまな音楽を楽しみながら旅をします。
オペラの国はいろいろな都に分かれていて、音楽を愛する人たちが住んでいる音楽に溢れた国なんです。


―いろいろな都に行って、都ごとに素敵な音楽が楽しめるということですね。ところで今年は、お話だけ、ということはないですよね?
斎藤 もちろん、ピアノも弾きますよ。(笑) ―他にも趣向を凝らしているそうですが?
斎藤 オペラの国では1000年に一度のお祭りがあって、その中で21世紀に向けてのカウントダウンをみんなでやろうと考えています。21世紀を先取りしよう!、という感じです。どんなことになるかは、音楽会でのお楽しみにしていて下さいね。


―最後に、グリーンホール相模大野に来る子供たちへ、メッセージをお願いします。
斎藤 おもしろくて、楽しいコンサートになること請け合いなので、是非、遊びに来てください。2回目、3回目の人でも、新しい趣向がいっぱいなので、退屈はさせません。沢山の子供たちが来てくれるよう、お待ちしています。

―「キーボーズ」そのままに身振り手振りを交えた楽しいおしゃべりで、終始笑いの絶えないインタビューでした。


神奈川新聞 1999.7.27

今週の人題字神奈川新聞紙面

プロフィール
さいとう・まさひろ
1958年、東京都生まれ。東京芸術大、同大学院卒業。77年第46回日本音楽コンクール第1位。80年安宅賞、85年霧島国際音楽賞受賞。現在は、室内楽や伴奏を中心に、リサイタル、おしゃべりコンサート等多彩な演奏活動を続ける。97年4月から二年間、NHK教育テレビ「トゥトゥアンサンブル」に出演、今秋からは、中高年向けの教養番組「趣味悠々」に講師として登場予定。

本物の味を伝える

眼鏡の奥でにっこりと笑ったその目には、強い信念が込められている。
NHK教育テレビ「トゥトゥアンサンブル」のメーンキャラクター「キーボーズ」役で、あっという間にお茶の間の人気者となった。子どもたちがリコーダーの勉強をしながらいろいろな音楽に出合っていくという内容の教育番組に、紫色の着物、けん盤のけさ、五線譜の帯に黄色い眼鏡という怪しげな風ぼうで登場。音楽の森の番人役をコミカルに演じる一方で、毎回一流の音楽家たちをゲストに、本格的なクラシックのアンサンブルを聴かせた。
「クラシックは難しい」
キッパリと言う。間口を広げるために分かりやすい言葉で説明を加えることは必要。しかし、聴かせる音楽は絶対にいじらない。子どもだからといって親しみやすい曲を選ぶこともしなかった。
「例えばコーヒー。苦くて飲みにくいからといって、コーヒー牛乳を飲んでいたら、いつまでたっても本物の味はわからないでしょう。だからこそ、本物の音楽を聴いてもらう」
これが信念だ。
「子どもは意外なほどにシビア。自分でもいい演奏ができたと思うと『あのブラームスの曲、よかったね』なんて返ってくる」
2年間にわたって出演したこの番組からはさまざまなことを学び、今年3月に無事大役を終えた。

テレビ出演、ラジオのパーソナリティー、音楽雑誌へのイラストの連載、演奏会の企画や司会、作・編曲、音楽大学での講師・・・。仕事のフィールドはとにかく広い。自作のホームページまで開設している。平均睡眠時間は1日4時間。何でもこなす「スーパーマルチピアニスト」と呼ばれるようになったのは、ここ4、5年のことだ。マルチと言われても、すべての基本はピアノ。現在も、年間約90本の演奏会をこなす。平塚、茅ケ崎、藤沢、横浜と神奈川県内での活動もさかんだ。
オペラ歌手だった父親の伴奏者に手ほどきを受け、ピアノを始めたのは4歳のとき。そのころから、自分はピアニストになるものだと信じて疑わなかったという。18歳で、日本音楽コンクールに優勝、1年後にデビューを果たし、“芸大のホロヴィッツ”と世間を騒がせた。若くしてプロとしての活躍の場を広げていったが、音楽家は報われない職業。多くの犠牲を払ってもなお、演奏を続けていくことが難しい時期もあった。「厳しい世界だけれど、音楽家が百人いれば、百個の個性がある。その個性を好きだと言ってくれる聴き手もいる」
そんな思いが、プロ人生を支えてきた。
「なんとしても、死ぬまで弾き続けていきたい」
もう一つの信念がここにある。この前向きな姿勢こそが、笑顔を絶やさないピアニストの日々の原動力となっている。