NHK教育 「趣味悠々」〜いますぐ始めるお父さんのためのピアノ講座〜
のレッスン曲が初心者には難しすぎる・・・と思ってしまったあなたへ

斎藤雅広の手

みなさん、第1回目の放送ご覧いただけてありがとうございました。
テキストも見ていただけた様でとてもうれしいです。

さてむずかしいというご意見もあるようですが、実は色々考えてこの様になりました。
『いますぐ弾くピアノ講座』とは、『いますぐ読もうシェイクスピア』と同じ様なものと思っています。
つまりシェイクスピアを読むために英語のアルファベットからやるべきかどうか・・・ということです。
それよりは簡単かな?

初期のピアノの段階で譜読みをお手伝いしたりする、
鍵盤の位置の確認をお手伝いするのは可能ですが、
それはあくまでも作業で、音楽的な創造ではありません。
たとえバイエルでも音楽的なイメージをそこに反映できなければ、
ピアノを弾く意味などないのではと思います。
ピアノは手段で始めるのは音楽でなければ!!

感じ悪いかもしれませんが初歩の作業は、時間と根性があれば1人でもできることです。(でしょ?)
やっぱりぼくはその先にある音楽の世界、そのすてきな空間をご紹介したいと思いました。

で、バイエルをやるんならサティの方かな? 
また一見むずかしそうでも、「月の光」も最初のところなら絶対弾ける様になると思います。
ただし時間はかかるでしょうけど・・・。

ですから初心者をばかにしているのでもなく、無視しているのでもなく、
時間をかけてこういうものを少しずつでもやってみませんか・・・ということです。
最初からこういうものをやるほうが、いいと思うんですけど・・・バイエルの方がお好きですか?
初めてだからってドドドドみたいなのって・・・そういうのがいいんでしょうか? 
ドレミが弾けてピアノが弾けたことになるのでしょうか?

第2回目に、最初に登場する人は本当に始めて3箇月・・・
かなり大変そうですがトライしています。
オーディションはなく口コミであつまった生徒さんです。
さあどうなることでしょう?

でもいろんなご意見あって当然です。それもまたとても楽しみです。
これからも皆様のご意見をどうぞ聞かせてください。
今後ともよろしくお願いいたします!!

1999.10.7 斎藤雅広