主な共演邦人アーティスト



萩 原 貴 子 (フルート)

東京芸術大学附属高校・東京芸術大学を経て,同大学院修了。金昌国、P マイゼン、A ニコレ、W シュルツ等にフルートを師事。1990年ミュンヘン国立大学に留学。1992年に第61回日本音楽コンクール・フルート部門で優勝、同時に加藤賞も受賞。 その他の著名なコンクールで多数受賞。東京交響楽団、東京フィルハーモニーをはじめ主要オーケストラとソ萩原貴子さんとNHK-FMサタデーホットリクエストの収録中リストとして協演。海外の演奏家との競演も多い。エルンスト・ヘフリガー(テノール歌手)や新ブダペスト弦楽四重奏団、ヴィアノヴァ弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツアルテウム弦楽四重奏団などと共演。ロストロポーヴィッチにも称賛され、ウィーン・フィルの首席の名手P・シュミードルには、モーツァルト演奏の「完成された正統派」と激賞された。 2001年日本コロムビアよりCDデビューし、「カルメンファンタジー2001」「美空ひばりONフルート〜愛燦燦」「モーツァルトフルート四重奏曲集〜トルコ行進曲」を相次いでリリース。 東洋の音楽にも興味を持ち、1998年より、正倉院の復元楽器を使った東洋の神秘に迫る復元音楽のコンサート「天平楽府」では、民笛(みんてき)、篠笛、田楽笛、などの主要楽器の演奏を担っている。 東京芸術大学、武蔵野音楽大学、洗足学園音楽大学の講師を歴任している。



赤 坂 達 三 (クラリネット)

パリ・コンセルヴァトワールをはじめフランスで音楽を学び、すべての音楽院を首席で卒業した彼の音は美しく、クリスタルのように透きとおる。しかもそのテクニックは精緻極まりない。1987年パリ国際音楽コンクール1位、1991年トゥーロン国際音楽コンクール3位(国際音楽コンクール連盟に加盟したクラリネットコンクールでは日本人として初めて受賞し話題となる)、日本クラリネットコンクール1位なしの2位、日本木管コンクール1位。そして朝日新聞社賞、楽友協会音楽賞受賞など数々の輝かしい受賞歴がそれを証明するが、現在彼はクラシックというジャンルに縛られることなく幅広い音楽活動を展開している。NHK連続テレビ小説『すずらん』主題曲を吉田美奈子とデュエット、最新のCDではソニー・クラシカルより、クラシックを基調としながらレノン&マッカートニー、サイモン&ガーファンクルの曲も取り入れた『英国の薫り』(1998年)、彼の音楽ルーツ、パリの酒落たイマージュ『ポルト・ドゥ・パリ』(1999年)をリリース。あらゆるシーンでクラリネットが持つ限りない可能性に挑む姿勢が反響を呼び、層の厚いファンを獲得している。今後も国内外のオーケストラやクワルテットとの共演が予定されており、日本が誇る数少ないフランス系ソロ・クラリネッティストとして、その挙動が最も注目されるアーティストである。

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武田忠善さんに遊ばれている斎藤雅広

武 田 忠 善(クラリネット)

国立音楽大学出身、稲垣征夫、浜中浩一、大橋幸夫の各氏に師事。その後フランス国立ルーアン音楽院に留学しジャック・ランスロのもとで研鑚を積み、同大学院にて1等賞を得て卒業。1977年ベラン音楽コンクール第1位、78年には第47回日本音楽コンクール優勝、続く第35回ジュネーヴ国際音楽コンクールで銅メダルを受賞する等、その才能を大きく開花させて楽壇に躍り出た。他の追随を許さぬ自由で魅惑的な独自のスタイルは、たちまち我が国最高峰のソロ・クラリネット奏者として評価され、その地位を不動のものにしている。古典から現代音楽に至る幅広いレパートリーを持ち、楽器の可能性をも越えた甘美な音楽性とその妙技により多くの人々を魅了し続け人気も高く、近年はその脂の乗った演奏が巨匠の域にまで達したといわれている。内外の著名演奏家との協演も数知れぬが、1994年にリリースされたファーストCDは3000枚のセールスを記録するクラシック界のビッグ・ヒットとなっている。水野佐知香・斎藤雅広とのトリオやTAKEDA=QUARTETを主宰する等、室内楽奏者としても意欲的に活動するほか、教育面においてもエリザベト音楽大学教授、国立音楽大学教授として多くの逸材を育てるなど、正当なフランス派を伝える事の出来うる数少ない演奏家・教育者として大いに注目されている。また吹奏楽の指導等においてもその手腕は高く評価され、全国のコンクールの審査員としても活躍している。